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日本語

学生2,000人が、京都に3日間泊まり込む。「日本一の学生イベント」を目指すSPIKESの運営チームに話を聞いた

#SPIKES
#Interview
#Student

こんにちは。IVS広報の砂流です。

2026年7月、京都に1万3,000人を集めるIVS2026の傍で、もう一つの祭典が動き出します。「トガった学生のための祭典」を掲げるSPIKESです。3日間で学生2,000人以上を集める想定で、メインパートナーの株式会社ナハトが優勝者に対し最大1億円の出資機会を用意する学生起業家向けピッチコンテスト、参加者の学生が京都の学生宅に泊まる合宿企画など、IVS本体とはまた違うエネルギーが用意されています。

「日本一の学生イベントにしたい」と語るのは、SPIKESの統括を務める小野田さん。孤独に挑戦している学生たちが、横でお互いの動きを知って、補い合える場を作りたい。SPIKESはその問題意識から生まれました。今回、統括の小野田さんと、コンテンツディレクターの松尾さんに、お話を伺ってきました。

「トガった学生の祭典」を自分たちで名乗った以上、トガりきるしかない覚悟で挑む

「トガった学生の祭典」を掲げられていますが、トガった学生ってどのような学生なんでしょうか。

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小野田:4層に整理しています。ガチでトガってる層、自認でトガってる層、トガりたい層、トガることに興味がない層です。最後の層は来ないという前提で、前の3層に来ていただきたいと思っています。

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小野田さん

ガチでトガってる層は、すでに明確な特徴や強み、価値観を持っていて、周囲から見ても際立っている学生です。自分の興味・専門・スタイルがはっきりしていて、他人と違うことを「自然に」やっている。評価や流行よりも、自分の基準で動いている方々ですね。

自認でトガってる層は、周囲と比べて自分はイケてると思っている学生。視座・視野・行動量で、他者とは違うという自認がある一方で、まだ圧倒的な成果が出ているとは限りません。

トガりたい層は、「何者かになりたい」という強い思いを持っている学生です。「普通じゃつまらない」と感じていて、何かで目立ちたい、評価されたいという欲求がある。まだ軸が固まりきっていないことが多くて、行動が「意図的」になりがちな層でもあります。

「トガった学生のための祭典」というキャッチコピーには、運営側の覚悟が要りますよね。

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松尾さん

松尾:はい。「私たちはトガってますよ」って自分たちで言っているのと一緒なので、自分でハードル上げている状態です。そのハードルを超えるコンテンツを、これから作っていきます。名乗ってしまった以上、本気で取り組まないと滑ってしまうので、コンテンツディレクションを担当していて、かなり意識しています。

私自身、自認でトガってる層のど真ん中にいる人間なので、ちょうどターゲットの一人だなと思いながらディレクションをやらせてもらっています。

「変わりたかった大学生」が、統括として動いている

小野田さんは、SPIKES全体の統括を担っていらっしゃるんですよね。

小野田:はい、統括としてプロジェクト全体を見させていただいております。バックグラウンドとしては、日本大学の3年生で数学を専攻しているのですが、現在は休学をしてプログラミング養成学校の 42 Tokyo でエンジニアリングを学びつつ、3社での長期インターンや28卒としての就職活動と並行して、SPIKESの運営に携わらせていただいている、という状態です。

「トガった学生に届けたい」というメッセージには、ご自身の経験も重なっていそうですね。

小野田:そうなんです。私も、1年ぐらい前まで、本当に普通の大学生で、そのことにすごく焦りを感じてました。自分にしか出せないバリューを見つけたくて、数学科にいながら情報科学科の講義を受け、司書資格の勉強も並行し、週6日・往復5時間かけて大学に通いながら教習所やバイト……。当時は「とにかく打席に立ち続ける」ことしか分からなかったんです。 

でも、そのがむしゃらな行動の先に、いくつかの決定的なきっかけがありました。そこから一気に世界が広がり、気づけばSPIKESの統括を担う今の場所に立っています。今も、進めば進むほど未知の世界が拓けていく感覚があるんです。

「変わりたい」「変わってみたい」と思っている大学生って、たくさんいると思うんですよ。私もそうでしたが、きっかけがわからない。だから、わかりやすく「トガった」という言葉を使うことで、「なんだろう?」と興味を持ってくれる人がいるんじゃないかなと思っています。

普通に大学に行って、バイトをして、そのまま就職する道を否定したいわけじゃないんです。ただ、それとは違う道を歩いている方々が近くにいる場所がほしかった。学生のうちに、違う領域で活躍している人と横でつながる場は、かつて暗中模索していた私自身が、一番欲しかった場所でもあります。

先端同士を、横でつなぐ。最大1億円の出資機会と合宿企画でなにが起きるか

SPIKESが目指しているのは、どういう場でしょうか。

小野田:先端同士を、一点に集めることだと思っています。いまの学生の世界って、それぞれの「先端」が分断されているんですよね。就活で「トガってる」と言われるのはゴールドマンサックスやマッキンゼーを目指す層で、その中だけで競争している。研究者は研究者だけ、エンジニアはエンジニアだけ、起業家は起業家だけ。各領域のトップ層が、それぞれ別の場所にいる、という状況です。

それぞれの世界が閉じている、と。

小野田:はい。学生以降になると、生活がかかってくるので、視野を広げるタイミングが本当に少なくなるんです。だから今のうちに、「自分はこっちの領域でも活躍できるかもしれない」と気づいてほしい。それぞれの先端を横でつなぐためのイベントが、SPIKESです。

挑戦する学生が、孤独な個人戦に終わらないように、横で互いの動きを知って、補い合える状態を作る。みんなが横でつながっていれば、刺激や機会、新しい巡り合わせが自然に生まれてきます。それが、SPIKESの目指している場です。

注目コンテンツを教えてください。

小野田:まず、学生起業家向けピッチコンテスト「SPIKES Student Startup Pitch in IVS2026」です。メインパートナーの株式会社ナハトが、優勝者に対し最大1億円の出資機会を用意してくれています(※出資は確約ではなく、個別の審査・協議等が前提です)。学生向けのピッチでなかなか出ない規模の出資機会なので、分かりやすい軸になると感じています。

もう一つ推したいのが、合宿企画です。京都に住んでいる学生の下宿先に、参加者の学生が泊まる仕組みで、いわば強制マッチングですね。交通費は夜行バスで1万円程度、そこに宿泊費がかからないとなれば、学生にとってかなり来やすくなる。誰かの家に泊まるって、出会いとして本当に強いんですよ。

東京で2,000人集まるのと、京都で2,000人集まるのは、全然違うと思っているんです。東京なら1日で帰れますが、京都となると交通費を払って3日間滞在する。IVSが京都に1万3,000人を集めていること自体、並大抵のことじゃないんですけど、そこに学生が3日間泊まり込むとなると、別の重みがあるなと感じています。

コンテンツの集め方も、独自と伺いました。

松尾:そうですね。コンテンツディレクターは現在10人ほどいて、各自が「自分の強みライン」を1本ずつ持っています。ディープテック、グローバル、エンジニア。それぞれが「自分が思う最もトガっていて面白いコンテンツを考える」という設計です。

小野田:補足すると、スタッフ自体がもうトガってるんですよ。そのメンバーが考えたコンテンツなので、ここは結構自信を持って出せると感じています。

コンテンツの完成度は、現時点ではいかがでしょうか。

松尾:正直に言うと、まだまだ途中です。5月の後半には様々なコンテンツをお伝えできると思うのでご期待ください。

参加した学生に、何を持ち帰ってほしいですか。

小野田:層ごとに3つあると思っています。

ガチでトガってるぞと思って来た方には、「自分はまだ、これぐらいだったんだ」と折られてほしい。自認でトガってる層には、もっとトガってほしい。トガりたい層には、その第一歩を踏み出してほしい。目標の2,000人を超えて、3,000人来てくれたら嬉しいですし、このトガってるイベントが、ブランドとして残ってほしいと思っています。1回限りの祭りで終わらせず、毎年「これだけは行く」と言われるイベントにしたいです。

人とのつながりも、大事にしたい部分です。今こうしてSPIKESに関われているのは、人との巡り合わせが大きかったと感じています。一人でも多くの方を友達にして帰ってもらえたら、企画した側として何より嬉しいことです。

学生以外は参加できないSPIKES

SPIKESには、学生以外は参加できないんですよね。

小野田:はい。SPIKES会場の中身そのものには、大人の方は入れません。学生のためのフェスとして、ゾーンを明確に区切っています。

IVSに参加する大人にとって、SPIKESはどう映る存在になりますか。

小野田:会場全体の景色が変わると思っています。京都で3日間、IVS本体が動いていて、そのすぐ近くで学生2,000人が、泊まり込みで本気で動いている。IVSに参加する大人の方々には、SPIKESの存在を、横目で見ながら熱狂を感じていただきたいと思います。中には入れませんが、学生のエネルギーが動いていると知っているだけで、IVSという場の意味も変わるはずです。

学生の側から見ると、IVSに参加されている大人の方々は、「何年か後の自分の姿」だったりすると思います。同じ場所にいて、同じ時間を過ごしているという感覚は、おそらく私たちが思っている以上に大きいんじゃないかなと思っています。

来年、再来年と続けていく中で、SPIKESを卒業した学生が、いずれIVS本体の登壇者として戻ってくる流れを作りたいですね。SPIKESにとって、2026年が初年度の挑戦になります。

本日はありがとうございました。


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