【株式会社ヴァレント】憧れのあの人に会える!オンライン握手会サービス「Re:Meet LIVE」

2020.09.04

株式会社ヴァレント

代表取締役 柴 美津恵氏

18年に株式会社ヴァレント代表取締役に就任。システムフロントエンドで管理画面&WEBサービス作る会社として、自身も開発に参加しながらファンMTGのオンライン化する「リミートライブ」を開発・運営を行う。個人では、5才男児の母。リミートライブに関連する特許の共同出願者。

 

コロナ禍の課題解決に挑戦

ー今回、リミートライブを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

私は2001年ぐらいからホームページなどのWebサイトを作っていて、2005年ぐらいからIT業界に入り始めました。

昔は、エンジニアではなくWebデザインナーとよく呼ばれていましたが、Webデザインをやりつつプログラミングをしているうちに、いろいろなツールをつくれるようになりました。

そこで業務委託を行うために、知人が立ち上げて休眠状態になっていたヴァレントを3年前に譲り受けました。なので、今年で10年目の会社ですが、実質は3期目という形になります。

業務委託をしながらも、何かつくれないかといろいろ考えていて、ツールのようなものをつくったりもしていました。そういったツールをつくっていく中で大きいものもつくりたいと思い始めて、クイズのシステムアプリをつくって売り込み始めました。

でもエンジニアだった人間が突然、売り込みや営業をかけても全くうまくいかず全滅しました。

仕方なく業務委託に戻って半年ぐらいしたタイミングでコロナ禍が始まりまして、クイズのシステムツールはリアルに集まって使うものだったので余計に営業が難しくなり、困っていたときに思いついたのがリミートライブでした。

コロナが始まったタイミングで、私は渋谷QWSという共創施設にいました。そこでは会員さんたちがお互いに悩んでいることやどうやって社会に価値を生み出すかといった話をする集まりがよく行われていましたが、コロナの影響でオフラインで行うことが出来なくなりました。

会員さんたちは皆さんはお金も払っているので、急いでオンライン開催の準備をしていました。

その中で偶然、皆さんがオンライン診断の話をしていたので、私がオンライン握手会についても話すと皆さんが興味を持ってくれました。そして、オンライン握手会はどんなものになるかかと話を進めていくうちに、リミートライブの原型が出来上がっていきました。

リミートライブ製品トレーラー

 

アイドルとファンをオンラインで繋ぐ

ーリミートライブについてどんな事業か教えてください。

リミートライブはファンミーティングをオンライン化します。基本的には事務所さんのファンクラブサイトからファンの方々にイベントの告知をしているので、そこにリミートを導入してもらおうとしています。

ファンクラブサイトで作られた告知文からリミートにアクセスして、専用チケットもしくは発行済みのチケットなどを入力してもらうことによって、専用ページに入場できます。

入場をすると待ち時間があるのですが、ただ待機しているだけではなく、並んでいること自体が楽しいと思える仕組みをつくっています。

例えばYouTubeや収録したラジオを視聴したり、今後は画面上でファンの方同士の交流を促す仕組みもつくりたいと思っています。これらをプレアトラクションと名前をつけて、並ぶのは楽しいという体験をつくろうとしています。

その後アイドルとオンラインで繋がって喋っていただきます。

大好きなアイドルと話ができて、自分の名前も呼んでもらえるので、ファンの方たちにはとても喜んで頂いております。最終的にはツーショット写真として、思い出に残すことが出来ます。

実際にオンライン握手開催をした際は、ファンの方は本当にファンらしい反応をしていて、突然アイドルが出てくるのがおもしろいという感想もいただきました。

また、リミートライブには、コロナ禍でパフォーマンスの機会を失った人に場を与えるという社会的意義があると思っています。

タレントさんだけでなく、イベントの運用会社さんにもスポットを当てています。コロナの影響でイベント業者の人たちが一番仕事を失っていると思うので、その人たちに新しい仕事を提供できると思っています。

稼働できないイベントスペースや設営団体は本当に仕事がなくなっているので、彼らを救うために新しい業態を提案していくことがリミートのスタンスです。

さらに、既にVTuberなどはオンラインで活動をしていると思いますが、リミートライブを使えば、顔を出したくなかったり、時間が取れない作家や漫画家といった方々もオンラインでサイン会を行うことも出来ます。

他にも、リミートは地方や海外からのタレント、10秒以内で決着ができる瞬間芸のタレントさんが利用するのにもマッチしていると思っています。

また今後、通常サンフランシスコで行われるanimeExpoやクランチロールExpoなどの海外のリアルイベントもオンライン化すると思うので、そこでも利用していただこうとアプローチもしています。

4月16日から作り始めて6月3日にサービスインしたのですが、既に多くの方々に使っていただいて、一番有名なところだとJリーグの川崎フロンターレさんに使っていただいております。

またオンラインイベント開催の際には、オフィシャルパートナーとしてクオラスさんとPeatix Japanさんに入っていただいき、いろいろと協力していただきました。

ー他のライブサービスなど、競合はどのように考えていますか?

4月の段階では、おそらく最初に1to1のサービスを大々的に売り出したと思っています。

動画配信サービスは基本的には1対Nの関係で1人のタレントさんが何万人の人たちにアプローチをするという形が前提だと思います。

そうしないとショービジネスとして効率が悪いので当たり前ですが、うちは細々とやろうとしているので、どちらかというと、1to1で憧れの人の10秒から20秒間を独占できるプレミアムの価値を前面に出しています。

また、ほとんどのサービスがアプリで展開していますがうちはWebサービスです。

キャリア決済での少額決済が可能なので、アプリにはアプリの良さがありますが、それだと結局のアプリベンダーにお金を結構とられてしまって、タレントさんにあまり還元できてないので、私は投げ銭があまり好きではありません。

リミートライブでは、例えばCDや本にイベントへの参加チケットをつけたりするなど、電子だけのやりとりではなく、きちんとモノの売買を通じてタレントさんにお金が入るようにしたいという思いから、決済機能をもっていません。

ー実際に体験したユーザーの反応はどうですか?

いろいろありますが、ファンの方々の笑顔が見えるのでそれだけで私は充分だと思っています。面白いと声をかけてもらうことも多いですし、写真にたくさんの人の笑顔が残っていくので良かったと思っています。

また、今までは炎天下の中で非常に長い待ち時間がありましたが、リミートライブだと家で短い時間待っていれば良いので、ファンの方の体験という面でも大幅に改善されています。

ーオンラインでも待機時間は無くならないのでしょうか?

タレントさんがより多くの人と会うために待機時間は必要になります。ファンの方を毎回呼び出していると時間がかかり効率が悪くなってしまいます。そうすると人数を捌くことが難しくなくなります。

ー今後、グロースのために資金調達は考えていますか?

そうですね。お金があるに越したことはないので、ぜひ資金調達はしたいのです。

一方で、私が資金調達について不勉強すぎるので勉強しなくてはならないのですが、勉強する時間がなかなか取れなくてどうしたらいいのかずっと悩み続けていました。

IVSのセッションでも資金調達に関する話も多く、なんとなくわかってきたという感じです。VCさんとは面談の予定も入っているのでどんどん会って、勉強していこうかなというふうに思っています

ー今後の展望やビジョンを教えてください。

私は開発の人間なので、まずは大規模なアクセスを捌いていきたいと考えています。

常設で1万人のアクセスは大きい会社さんだったら当たり前にやっていると思いますが、うちは1人法人なので1人で捌ける限界を知りたいと思いつつ、1人法人が1万人、2万を捌くことが出来たらすごいと思うので、頑張っていきたです。

今後、人数を増やしていってどんどん拡大できればと思っていますし、そういうのを狙っていけたらいいなと思っています。

 

もうオフラインには戻れない

ーコロナをきっかけに生まれたサービスだと思いますが、今後のコロナの影響はどのように考えていますか?

アフターコロナにおいても、オンラインの需要は減らないと思います。

既に多くに人がオンラインの楽さや快適さなどに気づいてしまったので、そうそう簡単にオンラインから抜け出すことはないと思っています。

今までは、エンジニアなど一部の界隈の人たちがオンラインを積極的に使ってきたと思いますが、今後はオンラインが標準とまではいかなくても、半分ぐらいはオンライン化すると思っています。

オンラインの方が強いところは残り続けると思うので、リミートライブもその流れに乗って行きたいです。

ーアフターコロナでも、アイドルの握手会はオンラインで行われることが多くなるのでしょうか?

ドームで何万人ものファンを集められるような人が、1to1で自分に会ってくれるのであれば、オンラインでも会いたいと思うはずです。

オフラインのイベントだと、タレントさんもスタッフの方々も安全管理などが大変で気が抜けません。気が抜けないということは疲れるということです。そこをオンラインでやれば、その負担も大幅に減らすことが出来ます。

ー最後にIVSに参加して感想を教えてください。

私は今回Launch Padに初めて応募させて頂いて、最終選考まで残れたことはすごく励みになっています。

また、私はリモをよく使っていてリモ慣れしていたので、オンラインでも色んな人と話せて収穫があった方だと思っています。新規事業やられている方ともお話が出来て、同じような苦労されているので苦労をお互いに分かち合ったりしていました。

逆に人見知りなのでオフラインのネットワーキングだったら、絶対こんなに喋れなかったと思いました(笑)。

 

ーありがとうございました!

ーリミートライブのサービスサイトはこちらから!


取材・編集 西島伊佐武