【The Art】子供たちをワクワクの冒険へ!現役看護学生の挑戦

2020.07.10

猪村真由氏

慶應義塾大学看護医療学部2年在学中。KBC(KEIO BUSINESS COMMUNITY)主催のビジネスコンテストに出場し、The Artというオンラインサービス事業でKBC賞と特別賞を受賞。

 

長期療養児とのかかわり

ー今はどこでインターンをされていますか?

「長期療養を必要とする子どもたちに最高の子ども時代『青春』を実現するTEAMを作る。」という理念のもと活動しているBeing ALIVE JapanというNPOでインターンを行なっています。具体的には、スポーツチームへの入団プログラム、病院でのスポーツ慰問活動、地域でのスポーツ祭の企画などをメインに行なっています。米国専門職「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」の資格を持つ理事長のもと、難病児支援や小児医療現場に向けてアスリートやスポーツチームの社会貢献活動を企画提案し、全国に活動を展開しています。

ー起業に興味を持ったきっかけはなんですか?

昨年はNPOでインターンをしながら文部科学省の方でもインターンをしていて、世の中でお金がどう動いているのかを感じるようになりました。実際にNPOで活動していく中で、どうしても助成金に頼らざるを得ない、お金がないから次のプロジェクトができない、提供するお子さんが限られてしまう、といったようなNPO独自の課題に直面したときに、自分の中にもうひとつ軸を作り、その中でマネタイズを回すことができないかと思い、ビジネスに興味を持ちました。

ーNPOではどのようなことを学びましたか?

NPOでは、小学生ぐらいの子どもたちとスポーツ祭の企画したり、コロナの期間にはオンラインのつながりを生むような活動を企画して実施したりしてます。私たちは普段から授業やミーティングでZOOMを使っているので、オンラインで何かをするということが、生活の中でそこまで刺激的なものになることはありません。しかし、小学生を対象にしてみると、いつもお話しているお友達の顔が画面に並び、同じ空間にいなくてもつながれるということに子どもたちはすごく喜ぶということに気づきました。その発見から、今回の事業内容はオンラインでいこうと決めました。もちろん、オフラインにはオフラインの楽しさがあると思いますが、どうしても病院という人の出入りが限られた場所で、特に感染症病棟などは通常時でさえも同世代のお子さんと関わることができないので、そういった場合でも対応していけるのがオンラインなのかなと思いました。

ー普段の病棟での活動の延長線上にBeing ALIVE Japanなどでの活動があるということですね。

 

強い思いを胸にビジコンへ挑戦

ー次に、ビジコン出場までの経緯はどういったものですか?

私は、NPOでインターンをしながら自分の中に漠然とした違和感を抱いていました。しかし、なかなか自分で何かを生み出そうというところまでは至っておらず、大学のゼミや授業、自学自習でビジネスやマーケティングの知識を詰めてからにしようと思っていたので、今回ビジコンに出るというのは自分でも予想していなかったビッグイベントでした。でも経緯としては本当に単純で、Twitterでビジコンの情報が回ってきて、コロナという状況下で何も挑戦せずに終わるのは悔しいなと思い、まず400字だからとりあえず出してみようという気持ちで出しました。そうしたらここまで残ることができたので、一番自分がびっくりしています(笑)

ーすごいですね。とりあえず出してみようと思ったきっかけは何かありますか?

まず、私自身KBCに所属しているので、今回のKBCのSEEDsが、ビジネスモデルに対する評価以上に、自分の違和感や大事にしたい思いをよく評価してくれるビジコンだということを聞いていて、最初に自分が取り組むビジコンとしては1番いいのかなと思いました。自分の中では、ビジネスというより、自分の本当にやりたいこと、大事にしたいことや思いを言語化して発信することに意味を感じていました。

ービジコンに参加したきっかけが自分の思いを言語化することだというのは結構珍しいと思うのですが、とてもいいですね。

普通は、ごりごりビジネスを組み、起業をするため、または資金調達をするために出場する方が多いのかなと思うのですが、今回のKBCのSEEDsは先程述べたような側面があったので、それも自分を評価していただけた理由なのかなと思います。

 

すべての子供たちがワクワクを探求できる世界をつくる

ービジコンに出されていたオンラインのワークショップとは、どういったものですか
ワクワクキットをご自宅に郵送し、そのキットを用いてワークショップを行うというものです。ZOOMを用いて同じものを作製しながらワクワクを共有する時間を過ごします。普段交流することのないお子さん同士が、共通のものを作りながら交流することで、互いに思いやり多様性の溢れるコミュニティを目指します。若者のアーティストを冒険の案内人として招き、ワクワク探しの冒険に出るというコンセプトの元やっていきます。

ー動機となった内面の思いの言語化という部分に関して、やりたいことが先にあって、それをどのようなサービスで実現するか具体化するまで紆余曲折あったと思いますが、そのあたりのお話をお聞きしたいです。

とても大変でした。というのも、ビジネスのことを何も知らない状態からスタートしたので、恥ずかしながらピッチという言葉さえもわからなくて(笑)自分の作りたい世界というのは漠然と自分の中にありました。病気を患っているお子さんと関わる機会が多かったのですが、病気にとらわれずに、自分らしく生き生きとした子供たちの姿が私にとってとてもエネルギーが溢れているように見えたので、そういった子供たちを増やし、子供たちのエネルギーを引き出せるようなことをしようと思いました。そのときに、なぜ子供たちはそんなに生き生きとしているのかと考えたときに、本当にピアノが好きだったり、ダンスが好きだったり、そのワクワクを追求してるにすぎないし、それが一番大事なことだと気づきました。パラリンピックの選手も、本当に走るのが好きで追求した結果、義足でも走ることができているので、人が生きる上で一番大事なのはワクワクの追求なんだなと思ったんです。しかし、ワクワクは新しい出会いから生まれるにもかかわらず、病院内は閉鎖的で孤立した空間であることから、「すべての子供たちがワクワクを探求できる世界」を作るために、「ワクワク探しの冒険」をコンセプトとしたオンラインサービスというモデルに至りました。ワクワクの追求、探求という軸は終始ブレなかったのですが、どういったプロダクトやサービスを提供していけばそれが実現できるのかというところではかなり苦戦しました。

ー他に考えていた案などはありますか?また、最初からオンラインと決めていましたか?

最初は漠然とオンライン上の習い事サービスを考えていましたが、そのあと日めくりカレンダーという新しいサービスができて、締め切りの3日前にまたオンラインの案に戻りました。1つ目に思い付いたものと2つ目に思い付いたものではお互いどこか足りない部分があったので、2つを比べたときに初めて自分がどうしても譲れないものが見えてきたり、ここはなくてもいいかな、ここはあった方がいいな、ということが分かってきました。そしてそれを最後ひとつにまとめてできたのが、このオンラインのワークショップという感じです。

ービジコンに出すモデルとして、オンラインのワークショップは日めくりカレンダーと比較して何が勝っていたのですか?

日めくりカレンダーは切り口が非常によく、1番最初にやるものとしてはいいなと思ったのですが、ビジコンでは自分が1番大事にしたいことを3分のピッチに詰めたいなと考えたときに、ビジネスとしての成功も大事ですが、それ以上にワクワクの探求をすごく大事にしたかったんです。それで、ワクワクの探求をするにあたって、「冒険に出る仲間を作ること」「置かれた環境の垣根を越えて冒険に出ること」の2ステップを事業に組み込むことを重要視していたのですが、日めくりカレンダーでは仲間づくりだけ終わってしまうんですよ。それに対してワクワクの探求、みんなで冒険に出ようねという表現をいつもしているのですが、ワクワク探しの冒険に出るにはもう1ステップ必要というところで、オンラインのコンテンツの方ならそれができると思いました。どちらを出すか迷ったのですが、ワクワク探しの冒険を大事にしたくて、そこだけはやはり譲れないなと思ったので、オンラインの方に決めました。

ー本質的な軸が強いことは伝わってきたのですが、最初はビジネスの知識がなかった状態で、きちんとお金が回るようなモデルを作るのは難しかったと思います。ビジネスモデルを作る際に具体的に意識したことはありますか?

ビジネスモデルを作る上で譲れない思いがあるので、お金が入ることだけにこだわらないようにしていますが、どのようにマネタイズを回していくかという部分はまだ課題としてあります。そのなかで具体的にお話しするならば、今回はワクワク探しの案内人として、誰かアーティストの方にワークショップの講師をお願いしたいと思っているのですが、本来であればお子さんからThe Artが一括してお月謝という形でお金をいただいて、お給料として案内人の方にお金をお渡しするのが一般的な流れだと思います。しかし、私の中では「お金をあげるから子供たちをワクワク探しの冒険に連れて行って」とお願いするのが嫌で、一緒にワクワク探しの冒険に出たいというアーティストの方にお願いしたいという思いがあるので、今回は仲介料として20%いただき、お月謝が一括してアーティストの方に入るというビジネスモデルにこだわりました。そこだけはブレなかったです。

ー他につらかったことや頑張ったことはありますか?

3日前にコンテンツを変えたので、本当に自分がしたいことはこれなのか、達成したいビジョンをこれで実現できるのか、という問いを抱える中で振り切ってやるのはなかなか勇気のいることでした。

ー実際に子どもたちにお話を聞いてみるなど、現場の声とどのように向き合っていますか?

NPOや病院実習でお子さんと関わる機会が多いので、そこで感じた気持ちを大切にしています。また、「誰よりも自分が子どもの目線であること」を大切にしているので、まずは自分がどれだけワクワクするかを指標としてコンテンツを考えています。次のステップとして、この夏をかけて実際にこのオンラインプログラムを実施し、現場の声に耳を傾けていければと思っています。

ーこれからこのサービスをどこかに営業しに行ったり、こういう仮説検証をしたいというような今後の展望としては何かありますか?

それは私自身も悩んでいて、今すぐ形にするというのは難しいですが、この夏を通して他の形での検証というのは大事にしたいと思っています。そしてその一例として、病院との関係が看護学生としての実習先の病棟だということもあって、協力していただけるご家庭がとても多いので、そういったご家庭に個人的にワークショップを開くことで自分の中で生まれた気持ちだったり、親御さんからのフィードバックをもらいながらコンテンツの改良などの検証はしていこうと思っています。

ー看護学生として実習で病院に行くことがある種のユーザーヒアリングということですね。

そうですね、私自身実習は常にワクワクの種を探しに行っているような感じで、病院の中でいろんな患者さんや看護師さんを見ながら、子供たちに何を提供できるか常に考えながら実習をしています。

 

看護学生とビジネスの両立

ー看護学生をしながらビジコンにも出場するというのは大変だったと思うのですが、両立のために気を付けていたことはありますか?

振り返れば本当に大変だったと思います。でも、看護学生としても頑張っているからと応援し、協力してくれる友人が多く、課題はうまくこなしていました。あとは、どんなに大変でも、待ってくれているお子さんがいるというのが目に見えるので、自分の限界は意外と超えられたなと感じました。

ー限界突破という感じだったんですね。テクニックがあったとかではなく、とにかくやり切ったという風に。

まあ、テクニックとしてはいかに授業中に課題を終わらせるかというような工夫はしていました。ただ課題が郵送で家に届くので、ピッチ3日前に家に課題が届いたときは焦りましたけど(笑)

ー友達に協力してもらいながらですか?

これは何ページに載ってるよ、などは教えてもらいましたが、自分の中では看護の勉強が第一で、看護の学習の中にいろんな種が潜んでいると思っているので、そこはどうしてもないがしろにしたくなくて、できる限り自力で頑張るようにしています。

ー今までの大学での学びが夢の実現のために役立っていると思うことはありますか?

すごくあります!具体的には、看護師が患者さんの記録を取るときに、患者さんが「おなかが痛い」などの発言をしたことや、症状や数値を客観的に見て考えられる病気などを書く看護記録というものがあるのですが、それに対して「かわいそう」「頑張ったね」という感情は一切書けず、ただ淡々と記録していくものになるんですね。ですが、そこには看護師一人一人の感性だったり、特に小児病棟だと「○○ちゃんを応援したい」といった個人的な感情が入るケースがとても多いです。だからそこをうまく利用したものができないかなと考えていて、日めくりカレンダーのサービスにはそういった要素が含まれているので、いろんなところで役立っているなと感じています。

ー看護師側の気持ちもわかることから、その思いを乗せられるようなサービスということで日めくりカレンダーというモデルが出てきたのですね。 これから先はどのようなことを勉強されるのですか?

看護だと、こういう数値の変化があるとこういう病気だというような病態学や、この病気に対してはこういうケアを提供していきましょうね、といういわゆるアセスメントを学びます。医学的な観点だと、生活の中の人の在り方というものを見失いがちになってきてしまうので、私は医学的な観点で見つつも、その人が自分らしくあるためにどうしたらよいのか、一歩俯瞰したところから見ることで、新たなアイデアを探していく毎日になります。

ー大学での学びが夢の実現にちゃんとつながっているんですね。

そうですね、だからまだ看護学生として頑張れているんだと思います。

ー看護関係のビジネスをやる上での特有の難しさなどはありますか?

今回の事業でもそうなのですが、NPOの方が病院にボランティアにくることがあって、そこにお金は一切発生していないんですよね。NPOの方々がご自身のご厚意でこういったコンテンツを提供してくださったり、いっしょに歌ったりなど、いろんな慰問活動をしてくださるので、そこにビジネスを持ち込むというのが難しいのかなと思います。その反面、病気である子からも病気でない子からも一律にお金を取るということから社会的に見た平等が実現できるという見方もできるので、そこが思いと現実が相反するところで難しいです。

ーこれからやっていきたいことはありますか?

まだ実際に資金調達というフェーズには至らないと思うのですが、KBC賞で10万円をいただいたので、それを活用しながら検証だったり、お子さんにいろんなコンテンツを提供していくことで、ブラッシュアップしていこうと思っています。

ー検証はどのようなステップで行っていこうと考えていますか?

今はお子さんに対して美術や芸術を使ったワークショップというところで具体的なコンテンツを考えているのですが、その次はオンラインというひとくくりの事業の中で、子供たちに対して影響力を持つ要因と、ご高齢の方を対象にした場合とどれくらいの効果の違いがあるのかという部分が気になっているので、夏頃に老人ホームでのオンラインの活動も企画しています。

ーうまくいけば老人ホームも営業先になる予定ですか?

そうですね、老人ホームの方でもできたらとは思ってますけれど、多分両者を比較することで、その年代特有の特性やその特性に合わせたコンテンツのこだわり、The Artとしての強みが分析できるのかなと思うので、そういった検証も兼ねてやっていくつもりです。

ー今のところ営業先は小児病棟に限っているわけではないということでしょうか。拡大できれば広くやっていきたいとお考えですか?

はい。でもメインは小児病棟とお家で過ごしている長期療養児のお子さんですね。

 

子供たちとの直接的・間接的関わり

ーKBCの方のインタビュー記事を拝見させていただいたのですが、看護師になろうか悩んでいらっしゃるということで、どうして悩んでいるかも含めて人生の長期的なビジョンをお聞かせください。

なかなか自分の中でも答えが出ていない問いではありますが、まず看護師にならない選択肢が出てきた理由としては、看護師として関われるのはどうしても目の前の患者さんに限られてしまうということです。目の前の患者さんを120%救ってあげることはできるかもしれませんが、同じような働きかけができる看護師は他にも多くいると思います。そこで、自分が総合大学の看護学生として築いてきたキャリアを生かして、社会に対して看護師がこういう視点で働きかけることができますよ、と看護師を育てる、増やす方に自分が働きかける方が、今後の看護という特性を生かした事業や、患者さんや社会との関わりというものの視野が広がるのかなというように思い、現場で看護師として働くよりも、もっと広いところで活動したいと思いました。どうしても看護師として病院内で働くと、病気になった方としかなかなか関わることができません。全体の人口を見たときに、病気の方よりも病気でない方の方が多いですし、病気でない方にリーチしていくことで、ゆくゆく病気になられた後にも関わることができると思うので、最初に誰を対象にするかというのは自分の中でも悩みどころです。

ー初出場でKBCのSEEDsで優勝されたということで、これから起業したい人に伝えたいこと、アドバイス等あればお願いします。

私はまだスタート地点に立ったばかりなので何もうまいことは言えませんが、ここ1,2ヶ月過ごす中で、何を考えていくにせよ、自分の大事にしたい気持ちや、心のセンサーというものをとても大事にした方がいいと思いました。何か具体的なアクションを起こすにしても起こさないにしても、自分の心に素直であること、いろんな環境でいろんなことを経験していく中で、いいなと思ったことをたくさん言語化したり、何か違うと感じたその瞬間を自分の中にためておくことで、何か形にするときに花咲くんじゃないかなと信じてやっているので、それを伝えたいです。

ーモチベーションが下がってしまうことはありますか?

悩みすぎてもう何も出てこないと思った瞬間はあります。ですが、私はやはり子供たちと関わる存在でありたいし、子供たちからワクワクを引き出す、歌のお姉さんのような存在でありたいと思っているので、おかあさんといっしょの歌などをよく聞いて、自分の気持ちをあげていました。

ーNPOなどでの子供たちとの直接的な関わり、原体験がモチベーションの源泉になっているのですね。モチベーション維持のためにしていることは歌を聴くこと以外に何かありますか?

海外の方が病気や障害をもった子供たちが輝ける環境が整っているので、できる限り海外の病院のSNSなどをよく見るようにしています。たくさんスクショを撮りだめて、この瞬間が好きだなと思ったり、画面を見たときにこれを実現したいと思った瞬間をたくさんためたフォルダを作ることでモチベーションを高めています。本当に自分がしたいことが分からなくなってそのフォルダを見ると、この瞬間がつくりたかったんだな、こういう子供たちの顔が見たかったんだな、というのが一目でわかるので、結構おすすめです。

ー原体験の強さ、軸のブレなさが猪村さんの強みだと思うのですが、他にご自身が自分の強みとして認識している部分はありますか?

これも2か月間難しくて言語化に困ったのですが、自分がワクワクしている瞬間が一番の強みだと思っています。ワクワクしている瞬間とワクワクしていない瞬間の温度差が激しいので、自分がワクワクしていないと本当に何も浮かばないし、相手にも届かないというのをこの2か月すごく実感してきました。自分がワクワクして、その瞬間を誰かと共有できることに価値があると思っているので、まずは自分が心の底からワクワクできるように、子供たちの目線で日々生活しようかなと今は思っています。

ーワクワクしたときの集中力が猪村さんの強みだということですね。 ビジコンの準備期間は自分と向き合う時間がかなり多かったと思いますが、自分の強みを明確にしたいときにどのようなことをすればいいと思いますか?

私もこれが自分の強みだと言えるようになったのはビジコンが終わってからで、自分の強みが分からないときは、いろんな先輩や友人に話を聞いていただきました。その中で友人から言われた言葉の中で、自分に刺さる言葉と刺さらない言葉があるので、そこで得た感情をノートに書いて分析していく中で見つけていきました。また、思い切って何か行動することで、それに伴った反響や感想を第三者の方からいただくことができ、自分の中で強みに変えられたのかなと思います。失敗しても結果何とかなるし、何とかするんだと思うので、(笑)まずは挑戦してみることが大事かなと思います。

ー挑戦してみてフィードバックをもらうというのはまさにビジコンですね。

第三者から意見をいただくのは本当に初めてだったので、ご指摘いただいた部分もまだまだ成長する点があると思えて嬉しかったですし、褒めていただいたことも素直に嬉しかったです。

ー具体的にビジコンではどのようなアドバイスを受けましたか?

まず、「ピッチすごくよかったよ」と言っていただけたのは自分の中ではまだ納得がいっていませんが、ピッチの良し悪しに関わらず、「ワクワクしたよ」と言っていただけたのが私の中ではすごく嬉しかったです。ビジネスモデルがどれだけ完成できていたか、今後の実現可能性がどれだけ高いかという点では多分他の方には全然敵っていないと思いますが、私は、見てくださっている方ひとりひとりが誰よりもワクワクしたいと思ったり、ワクワク探しの冒険についていきたいと思ってもらえることを目標としていたので、第三者の方にピッチを聞いてワクワクしたよと言っていただけて、自分の中では合格かなと思います。現実的に厳しいのではないかという質問をいただいたので、自分の課題として持ち帰ろうと思いましたが、思いは分かったよと言っていただけたので、初めてのビジコンとしては自分に合格をあげたいと思いました。

ー最後に、IVSに期待していることは何かありますか?

横のつながりや発信といったところは、どうしても自分だけではできないことなので、力を貸していただけたら嬉しいです。なので今回こうして取り上げていただけたのは嬉しかったですし、今後出てくる私のような方々に対しても背中を押していただきたいです。

ー本日はお忙しい中ありがとうございました。

とんでもないです。ありがとうございました。

 

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取材・編集 : 富田総一郎 / ローランド・ノエル / 大内裕未 / 川島康平