【株式会社ケップル】資金調達した全てのスタートアップは導入すべし!株主総会を簡単に「株主総会クラウド」

2021.01.12

株式会社ケップル

代表取締役社長 神先 孝裕

法政大学法学部卒業後、公認会計士試験に合格し、2010年2月に有限責任あずさ監査法人に入所。2013年11月、スタートアップに特化をしたKepple会計事務所を設立し、スタートアップの経理面のサポートに加え、資本政策や事業計画の策定等、管理スタッフのいないシード期のスタートアップの管理業務全般をサポート。2015年2月、株式会社ケップルを設立し、現在はスタートアップに投資をするVCや上場会社向けの未上場株の管理ツール『FUNDBOARD』や、スタートアップのための株主総会電子化ツール『株主総会クラウド』を展開。 

独立後、学生起業家から受けた衝撃。

ーケップルの概要について教えてください。

ケップルは私が2013年に立ち上げた会計事務所が母体になっているグループです。

あずさ監査事務所を経て26歳の時に私がスタートアップに特化をした会計事務所としてスタートし、今ではケップルコンサルティングとして、およそ300社のスタートアップをサポートしています。

スタートアップのファイナンス支援だけでなく、スタートアップに投資をしているファンドさんの決算業務などの管理の支援も2015年から始めたのですが、そういった管理業務はそれぞれの企業で非常に重荷になっていると感じていました。

そこで、人手を増やさなくても解決できるソリューションをつくるために別会社として株式会社ケップルを立ち上げ、我々もスタートアップとしてプロダクトを開発しています。

株式会社ケップルは、ファンボードというVC向けの管理ツールを2年前にローンチして、現在では、グロービスさんやインキュベートファンドさん、凸版印刷さんなど合計50ファンドに使っていただいております。

ー神先さんはどういった経緯でケップルを立ち上げたのですか?

監査法人で大手企業の監査業務を中心に担当して、独立しました。その後、グロービスの今野さんが主催しているフットサルで、当時キュレーションメディアを運営していたカウモの太田さんと出会い、税務を担当させていただいた時に初めてスタートアップを知りました。

当時22歳だった学生起業家の太田さんが3000万の資金調達をして事業をつくっていること自体がその時の僕からすると衝撃でした。

監査法務時代にIPOなどに関わっていれば、そんなに珍しくはなかったかとは思いますが、そのギャップに惚れました。大田さん自身がすごくポジティブで、そういった方と働けることが僕としては一番の魅力でした。

中小企業の飲食店の税務なども担当していましたが、太田さんのようなスタートアップの方々と働くことはワクワク度が桁違いだったので、そこからケップルという名前に変えてスタートアップを中心に支援してきました。

 

世界に新たな産業を ~Create New Industries~

ーどういったミッションや目標を掲げて事業をされていますか?

社内では、スタートアップ支援を通じて世界に新しい産業をつくることへの貢献を目標に、「世界に新たな産業を ~Create New Industries~」をビジョンとしています。

また、僕がグローバルファームのKPMG出身ということもあり、スタートアップの支援をする企業としてグローバル展開したいと思っています。

日本でファンドモードや株主総会クラウドでスタートアップの支援をすると同時に、これらのサービスを各国に展開していきたいという思いがあります。

その先駆けとしてアフリカでVCを始めていて、少しずつネットワークをつくり始めています。しかし、日本向けの事業がまだまだなので、絵に描いた餅にならないために、まず今は国内でしっかり事業化することが僕らの目標です。

ー株主総会クラウドは何を解決するサービスなのでしょうか?

今までスタートアップの皆さんが株主総会の招集を開催する際は、紙でご案内していたケースがほとんどです。その場合は、印刷や梱包などの作業が膨大に発生します。

紙ではなく、メールに添付して送るケースもありましたが、メールで送っても履歴の管理が非常に大変です。

株主総会クラウドでは、そのような株主総会のための面倒な作業をオンラインで簡単にすることができます。

最近のスタートアップではクラウドサインで株主総会の招集をするケースも増えてきていますが、いろいろな契約と混ざってしまったり、UIとしても委任状の返答に特化できていないなど課題があるので、株主総会クラウドの方が使いやすいと思います。

紙でやっていた招集通知を送る作業と送られた委任状に回答するプロセスを全てデジタル化できることが株主総会クラウドが提供するソリューションです。

ーユーザー目線だとどのようなステップで利用できるのでしょうか?

こちらがデモ動画になります。

「株主総会クラウド」のデモ動画

事業会社から資本提携するときや上場準備の際に、過去の株主総会の議事録を全て提出する必要があるので、過去の株主総会の履歴が残るのが大事だと思っています。

スタートアップのフェーズによって株主総会をやる担当者がとにかく変わっていくので、履歴が管理されていると引継ぎの際などに紛失する恐れもなく安心感があります。

ユーザー登録をしていただくと株主さんも投資先の株主総会の履歴を同じく見ることができるのでVCなど複数の出資先がある株主さんにとっても管理が楽になるメリットがあります。

今後は株主名簿の作成機能なども付けていきたいと考えています。

ーこのサービスはどのような人に使って欲しいですか?

株主総会クラウドを開発するにあたっておよそ40社のユーザーにインタビューをしたのですが、株主が10名超えてくると送付作業に課題感を感じるようになるとわかりました。

なので、明確に株主総会クラウドの恩恵を享受できる、シリーズA以降のスタートアップや事業会社、もしくは大型VCから資金調達をしたスタートアップに使ってもらいたいです。

また、株主総会に関しての管理をきちんとしていないと、後々困ることが多いので、資金調達をしたスタートアップにはできるだけ早いタイミングから使ってもらいたいという気持ちもあります。

ただ、株主総会は年に数回しかないので、株主総会クラウドの課金体系としても月額料金ではなく、株主総会開催時に1株主あたり980円という課金体系にしています。

 

エコシステムの強化を裏側で支えたい。

ー今の日本のスタートアップ業界をどう見ていらっしゃいますか?

いい意味でムラ社会の良さを残しつつ、エコシステムが拡大しているように見えています。

投資家からの資金がすごく増えたこともありますが、独立系VCや事業会社のCVCが増え、投資するプレイヤーが増えるにつれて投資先のコミュニティができて、いい意味で派閥が形成されるぐらいのエコシステムになってきたことは感慨深いです。

一方、その裏側で、エコシステムが大きくなっていく際に必要となるガバナンスの強化や管理体制の強化の面で、僕のバックグラウンドを生かしたサービスをつくって裏側で貢献していきたいです。

ファンドの決算などでも、裏方で目立たないですが、すごく頑張っている方々がたくさんいます。僕らはそういった方々と一緒に仕事をしているので、裏方を支える人たちに喜んでもらえるサービスをつくろうと頑張っています。

ー中長期的なビジョンなどはありますか?

スタートアップと投資家のプラットフォームつくっていくことが長期的なビジョンです。

これまでつくってきたVC向けの管理ツール(ファンドボード)もさらに伸ばしていきたいですし、次は株主総会クラウドを通じて投資家とスタートアップをつないでいきたいです。

今後はこの株主総会クラウドを広げていって、資本政策のサービスなど他のスタートアップ向けのサービスを拡充して、徐々にプラットフォーム化していきたいという思いがあります。

ただ、開発も大変なので、一歩一歩着実にPMFに向けて進んでいきたいです。

ーIVSについてコメントをお願いします!

私も以前、IVSに参加したこともありますが、コロナの影響でオンライン開催になって、よりIVSで学べる知見やナレッジが増えたり、ネットワークをより広げられる機会になったと思っています。

なので、多くの人にスタートアップや投資家のことを知ってもらい、スタートアップでよくある失敗などをスタートアップの方々により多く届けて、スタートアップの成長を加速させてくれるような場所になって欲しいと期待しています。

 

ー株式会社ケップルのHPなどはこちらから!ー

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取材・編集 : 島川敏明 / 西島伊佐武